ハリ- ポタ-人気の秘密 Bridge July 2003
6月30日午前12時、ハリー ポター第5作目が発売となった、何時間も前から列を作っていた子供達が本屋になだれこんだ。中には本屋の床に座り込んで読み始める子供も出るほどで、その凄まじい人気はとどまるところを知らない。実は私もハリー ポターシリーズの大ファンである。最初は「子供の本でしょ」と何となく軽く思っていたのだが、Time誌やOprahなどで大々的に取り扱われているのを見て、何気なく手に取った一作目を読み始めたら止まらなくなってしまった。よくジョン グリッシャムやパトリシア コーンウェルのミステリーは「ページターナー」、つまり内容がおもしろく、どんどんページをめくりながら読める本、として知られているが、ハリー ポターは究極のページターナーである。しかもグリッシャムのように法曹界の裏側のドロドロしたものを暴いたり、コーンウェルのように残忍な連続殺人の生々しい描写があるわけでもないのに、最後まで一気に読ませてしまうという筆者の力量はすばらしい。
孤児でいじめられっ子のハリーは、ある日自分が魔法使いだと知らされる。そして夢や不安を抱えながら、魔法使いの学校に行く。そんな設定に子供達は親近感を抱き、ハリーの中に自分の姿を見る。そしてハリーが勇気を持って様々な敵に立ち向かっていく姿に共鳴し、心の底から応援する。そのへんが人気の秘密だと言われている。私も早く目の前にある新作を読みたいのだが、一旦始めると止まらなくなることがわかっているので、仕事が一段落するまでの、楽しみなお預けになっている。
