ベイスポ2003年1月 借りる? それとも買う?

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借りる? それとも買う?

家は借りたほうがいいのでしょうか、それとも買うほうが得なのでしょうか。この問題はアメリカに限らずどこに住んでいてもついてまわります。しかも日本とアメリカでは、住宅事情も経済の動き方も違いますので、日本の不動産の常識をそのままアメリカの住宅事情にあてはめることはできません。今回は住まいを借りたほうがいいのか、あるいは買うほうがいいのかを決める前に考慮すべき点をいくつかあげてみました。

1. どのくらいの期間住もうと思っているか。
借りている人は、レンタル契約の期間が終わり次第、別のところへ引っ越すことができます。逆に家を持っていると、簡単に引っ越すことはできません。売るにしても時間もコストもかかります。買ってから短期間で手放すと、家の価値がそれほど上がっていないのに費用だけはしっかりかかるので、結局損をしてしまいます。家はある程度の期間持ちつづけることで、税金の優遇措置などの利点を享受できるという長期型の投資です。株のように短期の利益を期待して家を買うのはおすすめできません。ですから少なくとも数年間は住む予定がなければ買うよりも借りるほうが賢明と言えます。ただ数年以上住むつもりがあるならば、家を持つことの利点を考えて、安定した投資として購入を考えることも大事です。

2. 自分の経済状態はどうなっているか。
家の購入に限らずアメリカで暮らしていく上で非常に大事なのは良いクレジットを持っていることです。ほとんどの人は家を購入する際には銀行からローンを出してもらいます。銀行は個人のクレジットを調べて、その人がローンを返済できる能力がある人かどうかを判断します。クレジットヒストリーがよければ、いいレートのローンが受けられます。また、家の購入に際してはダウンペイメントといって頭金(通常住宅価格の20%程度)を支払う必要がありますが、これもクレジットヒストリーがよければ20%以下でもローンが組めるのが普通です。

3.ホームオーナーとなる心の準備はできているか。
アメリカで家を持つことは誰にとってもアメリカンドリームです。ただそのドリームにはたくさんの責任もついてきます。まずローンを毎月返済しなければなりませんし、税金と保険も毎年払いつづけなければなりません。タウンハウスやコンドミニアムを購入すれば、維持管理費が毎月かかりますし、一軒家ならばメンテナンスの責任はオーナーの肩にのしかかってきます。借家ならば大家さんに連絡するだけで故障個所を直してもらえるので気が楽です。家を持つことは責任も重くなるということですが、それでもアメリカ人が家を買うのは、ホームオーナーだけが受けられる税金の優遇が大きいからです。簡単に説明すると、ホームオーナーの場合、ローンの利子の返済額と固定資産税が収入から差し引かれ、その残った収入にのみ所得税がかけられます。また自宅をオフィスとして使用する場合には部分的に経費扱いにできます。しかも売却する時に生まれる利益には一人で25万ドル、夫婦なら50万ドルまで税金がかかりません。長い目で見ればもっとも安定した投資であることは歴史が証明済みです。

家を借りるか買うかは、滞在期間やクレジットの良し悪しもさることながら、ホームオーナーとしての責任を持つ心の準備ができているかも大きな決め手となります。簡単にどちらがいいとは言えないので、いろいろ情報を集めてよく考えてみることをおすすめします。

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