アメリカ生活こぼれ話 片付けの苦手な人へ Bridge Mar 2003
日本のテレビなどで、よく「片付けられない人」の特集をしていますが、アメリカでもなかなか家が片付かないという悩みを持つ人が多いようです。かく言う私もその一人で、先日もFeng Shui(風水)の見地から、どのように家中のガラクタをなくしたらよいかという本を読んでいたら、「この本は普通の本に比べて小さいサイズに作ってあります。なぜならこの本を買うことによってあなたのガラクタの量を増やさないようにするためです。」とあり、あわてて見回すと、棚にもテーブルにも「片付け」のヒントを書いた本が散乱している状態。数えてみるとなんと11冊もあり、それらがもともとあるガラクタに拍車をかける形で部屋をよけいに散らかしていたのです。
11冊も読むとアメリカと日本の片付けに対する考え方の違いが見えてきます。日本では片付けられないことをまるで罪悪のように扱いますが、アメリカでは片付けられない人を決して責めません。片付けられないのは自然なこと、あなたが悪いのではありません、というスタンスです。たとえばMarla Gilleyは、「まず台所のシンクだけぴかぴかにするところから始めましょう」というユニークなスローガンを掲げ、「赤ちゃんの歩みのように少しずつできるようになればいいのです。挫折したらまたやり直せばいいのですから」とアドバイスします。彼女はタイム誌でもとりあげられたWebsite(Flylady.net)も持っており、「洗濯物は今どこですか?」「一度にできなくても赤ちゃんの歩みでいいのですよ」など、ずぼらな私達を励ます言葉が満載です。日本のように罪悪感を持たせて片付けさせようとするよりも、励まして褒めるアメリカのやりかたの方が、効果がありそうに思います。少なくとも私は前よりもちょっとだけ片付けがうまくなった気がします。もちろん赤ちゃんの歩み程度の進歩ですが。
