アメリカ生活こぼれ話 ボランティアの楽しみ Bridge June 2003

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アメリカに住んでみると、ボランティアの大切さを痛感させられる。うちの子供が4年間お世話になった高校のマーチングバンドでも、遠征の付き添いを始め、資金集めのためのイベントの企画や運営、はてはユニフォームのサイズ合わせに至るまですべて親のボランティアである。高校くらいになると子供が学校の様子をあまり親に話さなくなるので、ボランティアを通して子供と一緒に活動するのは親にとっても貴重な経験である。

あるきっかけで一年間ほどホームレスシェルターで週一度朝ご飯を作って配る、というボランティアをしたことがある。精神障害のある男性用のシェルターであったが、全員薬を服用しているせいか、朝が早いせいか、動作もゆっくりで言葉数も少なく、食事をトレーに入れてあげると少しにっこりして「Thank you」といって席に着く。こちらもそんなやりとりに慣れてルーティンになったころ、一人の入居者が私に「God bless you」と声をかけてくれた。ドキッとした。「私がやっていることは神様に祝福されるような正しいことなのだ」と思うと涙が出そうになった。ご飯を作ってあげているのではなく、作らせていただいているのだ、と気づき、眠いことも大変なこともいっぺんに吹き飛んでしまった。その後も機会があるたびに喜んでボランティアをさせていただくようにしている。

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